忍者ブログ

プロレス ボクシング キックINVITATION TO RING

プロレス&ボクシング&F1&プロ野球のみ!

HOME • Admin • Write • Comment
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


徳山で行われた猪木vsブッチャーの25年前のビデオを観たので
何となくブッチャーに関して色々書いてみる。

1.4ドームにブッチャーが参加したのだが実に感慨深いものがあったな。
というのは単なるノスタルジーではない。
ブッチャーが新日本プロレスに参戦していた当時のことを知っているからである。
普通はオールドグレートを招聘する際にはリスペクトが根底になければならない。
だが当時の新日本はブッチャーを徹底的に冷遇していただけに
そういった部分でどうも奇妙に思えて納得がいかないわけだ。
これはまぁ新日本とは縁の薄い(つうか殆ど関係ないに等しい)テリー同様に
新日本だけではなくして日本のプロレス界全体のグレーテストとしてなのだろうな。
そうじゃなきゃ呼ばないよな。
では当時の新日本とブッチャーの関係を振り返ってみよう。


猪木はブッチャーをレスラーとしては全く評価してなかったので
ビッグマッチで起用(即ち自身との対戦)することには乗り気ではなかった。
とはいえ大物中の大物であることには変わりなく、猪木の思惑とは相反するカタチで
ファンは猪木とのシングルマッチに期待した。

しかし、待てど暮らせど両者のシングルマッチは実現しない。
結局ファン待望のシングルマッチはブッチャー参戦から半年以上が経過した
翌年の1月にようやく実現したが、機を逸した感がアリアリで試合内容は低調。
猪木のモチベーションやブッチャーのディノ・ブラボー事件での商品価値の暴落などで
良い試合になる材料は既に一つもなかったわけだ。

では、せめて何時実現していれば少なくとも旬を逃さなかったか?
これを考えてみよう。

ブッチャーはS56.5.8川崎にてMSGシリーズ開幕戦に実に衝撃的な形で
新日本参戦を表明!
だが、このシリーズには参戦せずに新日本初参戦は翌月の24日だった。

カードはブッチャー、ハンセンvs猪木、谷津だったのだが
後になってみれば、この日に行うのが最善だっただろうな。
そして試合内容なんだが本来ならば猪木vsブッチャーの新日本初対決というのが
最重要テーマになるはず。
しかし試合は新人の谷津が百戦錬磨であるハンセンとブッチャーに
凄惨と言えるほどにプロの洗礼をお見舞いされ、ある意味で主役は谷津に。

まぁそれでも猪木とブッチャーのタッグマッチでの前哨戦と考えれば納得が行くし
シングルマッチは次期シリーズにでも実現するだろうと思っていた。
ブッチャーもシリーズ参戦が決定したので間違いなく最終戦の蔵前で実現のはず。
だが!発表されたメインのカードは猪木vsマスクド・スーパースターの
賞金3万ドル&覆面剥ぎマッチという訳の解らない新鮮味皆無のカードに!

これにて猪木vsブッチャーというカードは完全に腐ってしまった。
更に猪木はブッチャーを相手にしないのだな・・という印象をファンは持った為に
両者のシングル対決への機運も急激にトーンダウン。
全日本ではドル箱レスラーだったブッチャーの商品価値も大暴落で
新日本への移籍は結果的に大失敗に終わったといえよう。

ブッチャーにとって更に不運だったのは秋のシリーズから国際軍団が参戦して
きたことも大きかったと言える。
というのも木村・浜口・寺西は新日本ファンから徹底的に憎まれ
本来ならばブッチャーが担うべきのヒールのポジションまで奪われたからだ。
更に更に不運だったのは当時の新日本には今では信じられないことではあるが
ジュニアヘビー級以外のタイトルが皆無だったのである。
全日本にはUSヘビー、UNヘビー、PWFヘビー、インタータッグなどの
外人を活かす為のアイテム的なタイトルが沢山あっただけにな。
やはりプロレス団体にとって、ある程度のタイトルは必要不可欠。
このタイトルに絡めないレスラーは単にダラダラと員数合わせで参戦してるだけ
というようなイメージを持たれてしまうのはマイナス。
これはブッチャーに限った話ではなく、同時期に全日本から引き抜いた
マードックと戸口にとっても不運なことだっただろう。

更に!まだあるのかよ?って話なのだが(笑)
ブッチャーは新日本に移籍理由として建前ではあるがIWGPに参加の為ということだった。
だが最後までIWGPには参加せずに、それどころかMSGシリーズや
暮れのタッグリーグにすら1度も参加していない。
またしても全日本を引き合いに出すが、全日本ではチャンピオンカーニバルや
世界最強タッグでは必要不可欠な存在であり、常にリーグ戦の主役でもあった。
この件に関して俺は長年に渡って、何故に使わなかったのだろう?と
疑問を抱いてたわけだが最近になって当時の新日本フロントの口から
その理由が語られた。

ブッチャーはリーグ戦の前後のシリーズ(新春&夏休み)に使いたかったので
連続参戦させるとファンに飽きられてしまう為。

だそうだ。

なるほどとは思った反面、1度も参加させないというのは冷遇以外の
何物でもないわけでイマイチ納得行かない理由だよな。
やはり結局は猪木の意向だったというところなのだろう。

このような様々な理由が重なり、新日本ではただの1度も主役を張ることのなかった
ブッチャーだったがネームバリューは非常に高い。
なので猪木とブッチャーは地方のタッグマッチや6人タッグでは
年がら年中やってたような印象が強いんだけどな(笑)
因みに新日本及びプロレス界にとっても衝撃的な事件であった長州力の
噛ませ犬発言が出た時の試合は猪木、藤波、長州vsブッチャー、アレン、ジョーンズ
の6人タッグマッチである(笑)

そんなダラダラと参戦していたブッチャーに解雇通告とも言えるべき試合が
冒頭に挙げた試合である。
この試合は内容や結果もブッチャーにとっては酷いものだったが
シチュエーションも最低最悪。
シリーズ最終戦などのビッグマッチなどではなく、何の変哲もない
シリーズ中盤の生中継会場の徳山市体育館で普通に行われた。
そして試合は何の衝撃もなく、あっさりと猪木のフォール勝ち。
これにてブッチャーは新日本での引導を渡され、暫くの間は日本からは
フェードアウトすることになる。
後に馬場さんのジャイアントな広い心によってダブルクロスしたことを
許されて全日本に復帰したわけだが、これがなかったら
この猪木戦がブッチャーにとって日本でのラストマッチになっていた可能性も
高いだけに、そりゃいくらなんでもあんまりだろ!って話で(笑)
本当にブッチャーは馬場さんに感謝しなくちゃいけませんぜ。
この時の馬場さんの恩赦があったからこそ、未だに東京ドームに呼ばれたり
来月のドラゲーにも参加が決定していて、何と6人タッグのタイトルに
挑戦するらしいとか(笑)
確かもう66歳だったっけ?しかし未だに大活躍(?)
本当に25年前の惨めな猪木戦がラストマッチにならなくて良かったね(笑)

さて、その時の猪木vsブッチャー戦に関してのエピソードを一つ。
現在でも放送されているオールナイトニッポンというラジオ番組があるよね。
25年前の金曜一部の担当は山口良一だったのだよ。
この山口はかなりのプロレスキチガイで(笑)
番組内でもプロレスコーナーを設けていたほどだったんだよな。
そして担当スタッフもプロレスバカだったこともあって何と番組中に
ゲストとして新日本の田中ケロやら藤波やら猪木まで参加させてしまうほどに(笑)
まぁ当時は現在では比べ物にならないほどにプロレスってのは社会に影響を
与えていた時代だったので、ラジオ番組でプロレスコーナーがあるのは
割と多かったんだよな。本当に良い時代だったよ(笑)
んで・・山口のANNのプロレスコーナーは異様に盛り上がりまして
殆ど毎週のように新日本の関係者がゲスト出演するほどに。
だが、金曜といえば毎週地方で生中継の興行を行っており、スタジオ参加は不可能。
なので電話での参加が多かったんだけどね。
しかしANNといえば当然ながら真夜中にも関わらず、猪木やら藤波といった
大物が試合当日の深夜に電話で生出演とは凄い協力的だったなと今でも思う(笑)

そして猪木vsブッチャーが行われたS60.1.25(だったかな?)に
衝撃的な事件が発生(笑)
この日も猪木が電話生出演ということで当然ながら山口とのやりとりは
ブッチャー戦に関してのことだった。
以下こんなやりとりだったと思う。

アントン
「今日はブッチャーの野郎に完全に引導渡してやりましたからね!」

ブッチャーに完全ピン勝ちしたことで機嫌の良いアントン(笑)
ここで山口は当然ながら、それを讃えると誰もが思ったはずだ!
流石は猪木さんですね!とか、今日は本当にスカッとしましたよ!とかさ。
しかし山口は信じられない空気の読めない発言・・・いや失言を!

山口
「そうですね・・でもブッチャーは既に全盛期ではないですしね。ところで・・」

何とこともあろうに軽くスルー!そしてさっさと話題まで変えようとする始末(笑)
これには賞賛の言葉を完全に期待していた(?)猪木はカチンと来たようで
途端にムッとした感じになり、急激に不機嫌になったのが電話越しのラジオ越しからでも
生々しく伝わってきた(笑)
しかし山口はどこ吹く風とばかりにシリーズ終盤に参加してくるバンディや
ホーガンの話で押し通してしまいブッチャー戦の賞賛の声は最後まで出さず!!!

もう四半世紀前の話だってのに、この時のアントンの大人げのなさと
山口の空気の読めないマイペースっぷりが未だに忘れられない(笑)


という話なんだけどな(笑)
この話を書きたいが為だけにブッチャーを今回取り上げたんだよね。
つうかこの話って3年ほど前くらいに書こう!と思ってたのだが
ようやく実現!もう何も思い残すことありません(笑)

しかし当時のことを知らないヤツには全く面白くない話だな。
そんなこと知ったこっちゃないサイトなんで関係ねーけどな(笑)

次回のプロレスコラムは猪木vsアンドレの衝撃的な事実が判明!(?)
もしくは現在のメジャー(殆どマイナー同然だが)3団体のバカっぷりをメッタ斬り!
まぁどっちかだよ!ヾ(`(エ)´)ノ彡☆この!バカっつら!!
PR

この記事へのコメント

Name
Title
Mail(非公開)
URL
Color
Comment
Emoji Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Pass   コメント編集に必要です
 管理人のみ閲覧

この記事へのトラックバック

トラックバックURL:
Copyright ©  -- プロレス ボクシング キックINVITATION TO RING  --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]